京都やおよしの農家さん【京都】田中さん

【京都】田中さん(農薬不使用)

陸上自衛隊から、父の後を継ぎ有機野菜の栽培に一念発起

田中さんは元々陸上自衛隊員で、家は代々の農家さんです。父の後を継ぐために自衛隊を引退され、どうせならば我が子にも自信を持って体に安全な無農薬の有機野菜を育てたいと思い立ちました。当時、周囲の誰もが「薬を使わなければ野菜なんてできないよ。」と言う中、固い意思を持って無農薬の野菜を育て始められました。自分の意思と覚悟を確かめるため、北海道から京都の自宅まで徒歩で縦断し、決意を固められました。

そんな男気溢れる田中さんですが、育てられるお野菜はとても繊細で優しくかつ強いお野菜です。有機栽培のキャリアは長く10年以上のベテラン農家さんです。油粕や米ぬかなど全て地元の物のみで作られる自家製のボカシや堆肥は、かなりの高温で発酵し60度以上の温度で、熱くて手を中まで入れられません。そんな堆肥で育った田中さんのお野菜は、本当に強くて、鮮度保持が難しい葉物を裸で置いてもとても長持ちします。田中さん曰く「野菜がしっかり生きてる証拠」なんだそうです。


  • 九条ねぎ畑。


  • 小松菜。田中さんの冬場の葉物は本当に美味しいです。


  • ほうれん草畑。


  • 小松菜畑。


  • 唐芋畑。海老芋や里芋、お節のお雑煮に使われる頭芋はこのイモからできる。


  • 害虫や雑草が天敵の有機栽培。シートを敷いて雑草を防ぐ。写真の左上はシートを被わなかったところ、右下はシートを被せたところ。


  • 田中さんの作物が美味しい秘密はこのボカシ。地元の油かすや自身の米ぬかの有機ボカシ。内部は70度近くになる。自然の力、恐るべし。


  • ボカシをまく田中さん。


  • トラクターで耕す田中さん。


  • 二十日大根のタネ植えをする田中さん。


  • ビニールシートで被う田中さん。


  • 海老芋
    収穫時期:11月中旬~
    唐芋(トウノイモ)の最高品を種イモに使い、特別な栽培方法でエビのような曲がった形に育てられた小イモです。綺麗なしま模様もエビに似ています。海老芋と棒鱈を煮た「いもぼう」はおめでたい席の京料理の代表です。粉質で粘り気が強い食感、優れた風味と少しの甘みが特徴です。形くずれしにくいので煮物に向き、揚げ物に利用しても美味しいです。


  • 京都の里芋(唐芋)
    収穫時期:11月中旬~
    京都のおせち料理やハレの日に食べる「いもぼう」に使われる京都の伝統野菜「エビ芋」になる品種トウノイモです。ホクホクしながらも粘りけが強い食感が特徴です。形もコロコロした丸ではなく、長めで曲がっています。煮込んでも煮崩れしにくいので、煮物やおでんなどに適しています。

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